フレイル、オーラルフレイル

フレイルとは、「加齢により心身が老い衰えた状態」のこと。今は寝たきり予防とは言わない。いつの間にか横文字にされていた。オーラルフレイルというと、口腔内の機能低下や食に関しての偏りなど、衰えの一つとしてまとめられているようです。

新しい用語になると、こぞって健康をテーマにしたTV番組で啓発活動をしはじめる。福祉の仕事をするならいち早くその情報をおさえるべきところであるが、利用者様から指摘されてしまうという体たらくに陥る。だってTVまったく見ないんですもの。

2012年にヘルパー2級の資格を取ってから、知的障害の方の支援的仕事を中心にしてきたものの、今後はひとくくりにされる可能性が出てきたことで、高齢者のことも勉強しなければいけないのではと思い始める。

頭の中には、岩手に二人きりで生活する両親のことが常にあった。

震災(2011年)以来、ずっと考えてきた。いつか故郷に戻り、なにか貢献したいと。

2019年2月だったと思う。宿直明けで事務処理をしていたとき、フッと男性の気配を感じた。まさか、父が?と思い、実家に電話したりして…。

二人とも元気な様子だったので安心するも、二人ではもう難しいかもしれないと考えていた。

それから2019年5月に高齢者向けデイサービスへ転職。高齢者向けの体操や軽めのマシンをつかった機能訓練という触れ込みのデイだ。一年たたずに退職となってしまったが、ものすごくたくさんのことを教えていただいた。接し方、いろんな生き方をしてきた過程や、人生、悲しみ、いろんな思いを感じさせていただいた。

2019年6月に、新しい職場の同僚より介護福祉士受験の話を聞く。申し込みの締め切りが目前に迫っていたので、まさにある意味レールが敷かれていた気がする。

戦争の話を聞くことも多かったが、衝撃的であった。その世代の方たちが、マシントレーニングをしているのだ。自分が太っていてどうする。人生の先輩であり、人生の師。そんな方たちが頑張っているのに、自分が出来なくてどうする。そんな思いにさせられた。今は、ただただ皆さんに感謝しかない。

”私にも、もっと出来ることがあるかもしれない”

そしておじいちゃん、おばあちゃんが困ってる、だから二人を優先しよう、子供達にもその思いは伝わっていると信じたい。残していくのは心配ではありますが、良い機会でもあるから。

去年の12月にどう旦那に伝えようかと悩んでいると、旦那から実家の両親の様子はどうなんだ? 帰らなくても大丈夫なのか?という問いかけが! あ、こいつ言わされてるな・・・(謎)と思いながらも、これ幸いと、実はもう二人では大変らしいと伝え、速攻で単身帰郷してしまおうと決めてしまったのである。それが今年の1月のことであった。4月には岩手に転居する予定で…。

そして2020年3月、介護福祉士の国家試験に合格。準備は整いつつあった。

続く…

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